はじめに|変化の正体について考えたこと
最近、何気ないやりとりや
いつもと少し違う選択が生まれる瞬間に
立ち会う中で
「人はどうやって変わるのか」
という問いを
改めて考えるようになりました
それは、
大きな決断をしたからでも
人生が劇的に変わったからでもありません
ただ、
「あれ? いつもなら選ばない方を選んでいる」
「前よりも、少し楽に考えられている」
そんな小さな違和感や変化が
いくつか重なっただけでした
人は「自分の言葉」でしか変わらない
この体験を振り返る中で
そしてセッションや日常の対話を通して
はっきりしてきたことがあります
人は、内省言語でしか変わらない
誰かに正解を教えられたからでも
アドバイスをもらったからでもなく
自分の内側から生まれた
「そうかもしれない」
「私は、こう思っていたんだ」
という自分自身の言葉によってのみ
変化は本当に定着していきます
R揺らぎとは何か|変化の直前に起きること
変化の前には
多くの場合「R揺らぎ」が起きています
R揺らぎとは
今まで当たり前だった現実の感じ方が
一瞬だけ、ゆるむような状態
・いつもなら選ばない選択肢が目に入る
・「それもアリかも」という余白が生まれる
・考え方が少しだけ柔らぐ
この段階では、
まだ答えも、結論も出ていません
ただ、
無意識のまま使っていた前提が
意識の届く場所に浮かび上がってくる
それだけなのに、その小さな揺らぎが
のちに大きな変化につながることがあります
変えない、導かない、ただ待つ
私がセッションで大切にしているのは
「変えようとしないこと」
・正解を示さない
・答えを出させようとしない
・急がせない
ただ、
相手の話を聴き、同じ場所に立ち、
言葉が立ち上がるのを待つ
ときには、
本人がまだ気づいていない前提や感覚を
言葉としてそっと置くこともあります
それは
気づかせるためではなく
気づいてもいい余白をつくるため
なぜ「待つ」ことが変化を生むのか
人は、せかされると変われません
「このままでも大丈夫」
「ゆっくりでいい」
そう感じられたときにだけ
人は自分の内側に目を向けることができます
その安心の中で生まれた内省言語が
選択の自動化をほどき
行動や現実を静かに変えていく
それは、
誰かに引き上げられた変化ではなく
自分で見つけた変化として
自然に定着していきます
おわりに|静かな変化は、すでに始まっている
もし最近
・前と同じ状況なのに、少し違う選択をしている
・考え方が、以前よりやわらいでいる
そんな感覚があるとしたら
それはすでに
あなたの中で変化が始まっている
サインかもしれません
変わろうとしなくていい
急がなくていい
ただ、
内側から生まれてくる言葉を
少しだけ大切にしてみてください
その言葉が、
次の現実を静かに、しかし確かに
形づくっていきます


